予防・メインテナンス
プロフェッショナルによる予防歯科(定期健診・メンテナンス)
虫歯になったら、歯を削って詰め物や被せ物をする治療をします。確かに痛みはなくなり、噛むこともできるようになりますが、「歯が健康になった」ということとは少々異なります。
歯は一度削ってしまうと元には戻りません。削ればそれだけ身体に負担がかかり、再発を繰り返せば削れる歯もなくなってしまいます。
最悪の場合は、抜歯となり、インプラント治療や入れ歯、ブリッジなどに頼ることになってしまいます。予防を心がけ、自分の歯を健康に守ることは「最善の治療法」なのです。
当院の定期健診やメンテナンスは、患者さんと歯科医師・歯科衛生士の連携によるお口の健康維持プログラムです。
歯科医師による診察と、プロフェッショナルケアとして歯科衛生士が行う専門的な口腔ケアを行います。
それぞれの患者さまに合わせて(概ね1~4ヶ月に1度程度を目安)受診されることをおすすめさせていただいております。
定期健診/メンテナンスを行うメリット
- ①病気の早期発見・早期治療が出来る
- ②口臭予防や着色の除去が出来る
- ③細菌を除去することにより、歯の寿命が延びる
- ④お子様の場合、健全な発育をしているか確認出来る
- ⑤口腔ガンなど主要関連の病気を早期に見つけられることがある
定期健診/メンテナンス メニュー
①歯みがきのアドバイス
歯に付着した歯垢を確認するために、歯に赤く染まる薬剤を塗布します。この方法で、通常の歯磨きではどれだけ歯垢が残っているかがわかります。
その結果に基づいて、一人ひとりに適切なアドバイスを行います。
適切な歯磨き方法や歯垢を取り除くコツ、歯ブラシの使い方などについて、丁寧に説明します。
結果として、継続して指導を受けるうちに、来院される患者さんのほどんどの方が、歯磨きが上手になっていくことを実感されています。
②フッ化物の塗布/シーラント
歯にフッ素を塗布して、虫歯予防をします。フッ素は歯質を強くする働きがあります。
また、酸によって溶けてしまった歯の表面を再び強化する効果も期待できます。
歯にフッ素を塗布するほかに、シーラントを施すこともあります。
シーラントは、歯の溝や凹凸に特殊な樹脂を塗って、虫歯菌の侵入を防ぐ役割があります。
特に、奥歯の溝や乳歯から永久歯に生え変わった歯に施すことが一般的です。
③歯石・着色の除去
虫歯や歯周病などの口のトラブルを予防するためには、細菌の住みかである歯石を除去する必要があります。
しかし、自分での歯みがきだけでは充分に取り除くことができません。そこで、「スケーラー」と呼ばれる特殊な器具を使って、歯に付着した歯石を徹底的に取り除きます。
また着色や細かいプラークを落とすために、パウダーメンテナンス(エアフロー)を使います。
エアフローは、高速で水と粉末を噴射して歯の表面を清掃する方法です。
この手法を使うことで、歯の表面に付着した色素やプラークを効果的に除去することができます。
④PMTC
セルフケアでは落としきれない歯の表面の汚れやバイオフィルムをより集中的に取り除くのが、歯科医院で行う処置です。
歯周ポケットや歯の付け根など、歯ブラシでは難しい部分まで、ラバー製の器具やエアフローなどの器具を使用してケアします。
その結果、施術後は汚れが付きにくくなり、口臭を防ぎ、歯の色も白くする効果が期待されます。
予防歯科における歯科衛生士の役割
歯科衛生士は口内トラブルを予防する専門家です。なかでも、歯周病予防には歯科衛生士の存在が欠かせません。
歯周病は初期段階で自覚症状が少なく、知らないうちに進行していることから「サイレントディジーズ(静かな病気)」といわれています。
歯科衛生士は、そんな歯周病の前兆をいち早く発見し、進行・再発を防止するためにさまざまな処置を行います。
ときには、むし歯や歯周病の原因となっている生活習慣のアドバイスを行うこともあるでしょう。
また、患者さまと歯科医師の架け橋となり、日々の診療をスムーズに進めるポジションでもあります。
歯科医師の前では緊張して言い出しにくいことも、女性の歯科衛生士ならなんとなく話やすいと感じた経験のある方も多いのではないでしょうか。
当院では、予防の専門家として、日ごろからトレーニングを行っている歯科衛生士が多数在籍しています。
どうぞお口の健康維持パートナーのいる当院へ安心してご来院ください。