マウスピース型矯正装置(インビザライン)
インビザラインとは?
マウスピース型矯正装置(インビザライン):(Invisalign)は、歯並びを改善するための透明なマウスピース矯正装置です。
この装置は、患者の口の型を取るために特殊なスキャンやレントゲン技術を使用し、ディスプレイに写し患者様の歯並びを分析して治療計画を立てます。
治療計画に基づいて患者様の歯型データを読み込み、カスタムメイドされた透明なプラスチック製のマウスピース型矯正装置(インビザライン)を作成します。
治療計画の中で歯並びの状態を確認しながら、新しいマウスピースに交換していきます。各マウスピースは、前のマウスピースよりも少しずつ歯を動かすための微細な調整が施されており、徐々に歯を望ましい位置に移動させます。
治療期間は個々の症例によって異なりますが、一般的には数ヶ月から数年かかる場合があります。
インビザラインの最大の利点の一つは、装置が透明であり、外見上目立たないことです。
また、取り外し可能なため、食事や歯磨きの際に外すことができ、普段の生活においても取り扱いがし易い矯正装置です。
これにより、従来の金属のブラケットやワイヤーを使用した矯正治療よりも快適で自然な感覚を保つことができます。
iTero導入で正確な設計プラン作成
インビザライン矯正治療を行うクリニックで、iTeroを導入していない場合、従来の歯形取り方法を採用することがあります。
従来の方法では、印象材を使用して上下の型取りを行いますが、このプロセスでは患者が30〜40分以上も口を開けたままになるため、負担が大きくなることがあります。
また、中には嘔吐反射で気分が悪くなる患者様もいらっしゃいます。
一方、iTeroはインビザラインのために開発された光学スキャナーで、わずか5分ほどで歯の全体をスキャンすることができます。
そのため、印象材での型取りに伴う負担をほぼゼロにすることが可能です。
iTeroの特徴:正確な歯型採取が可能
iTeroのスキャニングは正確かつ細密であり、採取の失敗がほとんどありません。もし部分的な取り損ねが発生した場合でも、失敗した部分を再撮影するだけで修正できます。
一方、印象材を用いる歯形採取では、部分的な失敗があると全体を採取しなおさなければなりませんが、iTeroではそのような非効率的な作業が必要ありません。
iTeroの正確で精密な3Dデータは、治療計画を立てる際に高い精度を発揮します。iTeroの最大のメリットの一つです。
インビザラインのメリット
インビザラインのメリット①:
目立たない
インビザラインの最大のメリットは、目立たないことです。
マウスピース型の矯正装置は透明で、歯をすっぽりと覆うため、人に気づかれにくくなります。
そのため、治療への抵抗が軽減され、患者が自信を持って普段の生活を送ることができます。
インビザラインのメリット②:
痛みや違和感が少ない
ワイヤー矯正治療のように力をかけて歯を引っ張って行く動かし方をしないので、痛みもかなり控えめです。
ただ痛みの感じ方は個人差が大きいので、不安がある方はご相談ください。
インビザラインのメリット③:
気になる時は取り外せる
インビザラインの特長は、食事の時や会話の際など、気になる場面で取り外しができるところにあります。
1日に20時間程の装着が必要ですが、食事や特に気になる場面では取り外すことができます。
このため、患者様ご自身が装着時間を調整し、治療を進めることができます。
インビザラインのメリット④:
歯磨きの邪魔をしない
マウスピースを取り外すことができるため、インビザラインは歯磨きの邪魔になりません。
一方、ワイヤー矯正治療では、磨き残しが出やすく、その結果、治療期間中に虫歯が発生するリスクがありましたが、インビザラインではその心配がありません。
インビザラインのメリット⑤:
幅広い症例に対応できる
光学3Dスキャナーによる精密な口腔内撮影画像をもとに、インビザラインは治療プランを患者様に合わせた治療計画を作ることができます。
そのため、複雑な症例にも対応可能です。
一般的なマウスピース型矯正が苦手とするガタガタやデコボコなどの矯正も、インビザラインならば対応が可能です。
お気軽にご相談ください。
インビザラインのデメリット
インビザラインのメデリット①:
装着時間をしっかり守る必要がある
マウスピース型矯正では、通常は5〜10日ごとに新しいマウスピースに交換します。マウスピースが交換される際には、1日20時間以上の装着が必要です。歯が適切に移動するためには、この装着時間を守ることが重要です。
また、マウスピースはいつでも自分で取り外すことができるため、「うっかりつけ忘れた」ということがないように注意する必要があります。
治療の効果を最大限に引き出すために、装着時間を常に意識してください。
インビザラインのデメリット②:
治療できないケースもある
歯並びの状態や口腔内の状況によっては、インビザラインでは治療が難しい場合があります。
特に、重度の歯並びの問題や歯の位置関係が複雑な場合には、補助装置が必要となることがあります。
そのような場合、ワイヤーや他の補助装置を使用して治療を行うことがあります。
治療の適応や方法については、歯科医師との十分な相談を行うことが重要です。