歯を失ってしまった際に、入れ歯やブリッジに変わる新しい治療法として広く利用されるようになったのはインプラント治療です。日本で普及し始めたのは1983年以降と言われており、「30年以上使い続けることが可能な義歯」として注目を集めるようになりました。

今回は、「これからインプラント治療をしたい」「インプラント治療はどんなことをするのか分からない」と考えている人に向けて、インプラントの基礎知識をわかりやすくお話しします。

インプラントとは？差し歯との違いについて

歯を失ってしまったときに差し歯で治す方法もありますが、歯根が残っていなければ差し歯では治せません。
その点、インプラント治療では歯根が残っていない箇所に人工の歯根を作り、歯を再建することが可能な治療法となっています。
抜歯した際にはブリッジと呼ばれる固定式の義歯を装着する方法もありますが、両隣の健康な歯を削らなければならないことが難点だと言えます。その点、インプラントは残存歯を削ることなく、独立した歯を入れられることがメリットだと言えるでしょう。

また、入れ歯を入れた場合は金属のバネが目立ったり食べ物の熱を感じにくくなったりしますが、インプラントの使用感は天然歯に非常に近いことが特徴です。インプラントは天然歯と同様に噛むときに力を入れやすく、味覚にも影響を及ぼしません。見た目も天然歯と変わらないため、審美性を保持したい方に向いている治療法だと言えるでしょう。

インプラントの手術にかかる日数は？安定するまでの期間について

インプラントの手術は1〜2日程度ですが、顎の骨とインプラント体が完全に結合するまでには、3ヶ月〜1年程度かかると言われています。
インプラントの手術後は、1〜2週間ほど痛みや腫れが出ることもありますが、徐々に落ち着きます。喫煙や飲酒などは骨の結合に悪影響が出やすいため、治療中は避けるようにしましょう。
インプラントの手術に際して、「すごく痛い手術なのでは？」と不安に感じる方もいらっしゃいますが、歯科医院によっては局所麻酔と併用して静脈内鎮静法を行います。麻酔によって痛みや不安を軽減できるため、安心して手術を受けやすいと言えるでしょう。
手術後に麻酔が切れると、患者様によっては強い痛みや腫れを訴える方もいらっしゃいます。一般的には、手術後は鎮痛薬や抗生剤が処方されるため、用法・用量を守って服用するようにしましょう。

インプラントの費用について

インプラントは自由診療であるため、1本当たり30〜40万円前後かかります。
インプラント治療に年齢制限はなく、ご高齢の方まで治療可能です。しかし、骨粗しょう症の方や重度の糖尿病の方は治療ができないケースもあります。なお、インプラント治療を受ける平均年齢は40〜60代と言われています。
インプラント1本を埋め込むのは10〜20分程度であるため、短時間の手術で埋め込みは完了できます。そのため、ご高齢の方でも体の負担を抑えて手術を行いやすいことがメリットだと言えるでしょう。

インプラントのケアはどうすればいい？？

正しいセルフケアを行って頂ければ、インプラントは「一生もつ」と言われています。しかし、ネジの緩みや破損などが発生すると雑菌が入りやすくなり、口臭などのトラブルの原因となることもあります。
セルフケアを行う際には、歯間ブラシやデンタルフロスを用いて、歯とインプラントの間を丁寧に磨くことが大切です。
インプラント治療後に、マウスウォッシュや歯磨剤を使用することも可能です。

セルフケアだけでは不十分であるため、インプラントを安全に使用し続けるためにも、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。3ヶ月〜半年に1回、プロフェッショナルケアを受けることが推奨されています。
定期検診の際には、セルフケアで磨くのが不十分な箇所や正しいブラッシングについてアドバイスを受けることも可能です。ブラッシングを適切に行えていない場合は、インプラント周囲炎を引き起こす可能性もあるため、注意しましょう。
そのため、インプラントを入れる際には、普段以上に丁寧なセルフケアを心がけることが重要です。

北九州市戸畑区の戸畑なかしま歯科

当院は、3世代で安心して通って頂ける歯科クリニックです。確かな知識と技術力で質の高い歯科治療を行うことで、長きに渡って地元の方から「ホームドクター」としてご支持を頂いております。1本でも多く患者様の健康な歯を守るために、当院では「予防歯科」に注力しています。

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