コラム
糖尿病治療をされている方へ
現在、糖尿病を患っている方は950万人+予備軍が1100万人いらっしゃるといわれています。
血栓症・動脈硬化・腎不全などの合併症が起きるきっかけとなる病気ですが、
歯科治療にも次のような多くの影響を及ぼします。
1.歯周病になりやすく、治りにくい
2.外科手術や抜歯後の傷が治りにくく、感染しやすい
3.さらに血液サラサラの薬(抗凝固剤、抗血小板薬)を飲んでいると、出血が収まりにくい
4.低血糖発作を起こすことがある などです。
歯科医師が、患者さんの健康状態をきちんと把握した上で常に安全に治療を行うためには、
患者さんご自身にも歯科治療前に、下記の点にご注意いただく必要があります。
① 食事はいつもどおりにとる
→糖尿病の薬を飲んだのに食事を抜いて来院されますと、低血糖発作の原因になるため危険です。
② 休薬をしない
→普段服用しているお薬は、ご自身の判断による休薬は絶対にしないでください。血糖値が不安定になり大変危険です。
③ 服用中のお薬にてお薬手帳で、必ず歯科医師に申告を
→歯科で処方するロキソニン(痛み止め)が、糖尿病の飲み薬であるスルホニル尿素薬の働きを阻害する場合があります。ロキソニン以外の痛み止めを処方する必要がありますので、お薬手帳をご提示ください。
糖尿病患者の方の口腔内はとても敏感で感染しやすい状態にあります。
外科治療後の消毒で何度も通院するのは億劫に感じられるかと思いますが、
清潔な状態を保たなければ傷がなかなか治らないどころか、
治療前よりも口腔状態が悪化してしまう可能性があります。
十分な経過観察のため通院回数が多くなる場合や、
長期的な歯周病治療が必要となる場合もありますが、
ご自身のお口と全身の健康管理のためご理解いただければと思います。
★戸畑なかしま歯科
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